[1978年] [ポイヤック] [ベストワイン]

ベストワインとはアペラシオン(地区)ごとに選出され「その年のお奨め」とされた優れたワインの証しです。

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1978年のワインの出来

1978年 ボルドー地方の天候

  • 降水量

    327mm
    (平年の85%)

  • 積算温度

    3029
    (平年の95%)

  • 30度以上の
    日数

    12日

  • 収穫日

    10月5日頃~
    10月14日頃

1978年のワイン分類別評価

  • ・ボルドー赤:★★★
  • ・ボルドー白:★★★★
  • ・甘口ソーテルヌ:★★
  • ・ブルゴーニュ赤:★★★★★
  • ・ブルゴーニュ白:★★★★★
  • ・イタリア:★★★★★

1978年はフランス・ボルドー地方にある格付け1級のシャトー・ラトゥールの責任者、ハリー・ウォーが「奇跡の年」と表現した良い年です。

春の訪れが遅く、摘み取りが10月の下旬までかかったシャトーもありました。ブドウの生育期はひどい状態で8月末にはシャトー所有者は絶望していました。それが突然、9月になって天候が回復しました。陽気な日差しが10月の収穫開始まで降り注ぎ、生産者達をしばし安堵させました。終盤の理想的な天気のおかげで、ボルドー地方・グラーブ地区では1961年以降で「もっとも偉大なビンテージ」とも言われています。

ブルゴーニュ地方は赤ワインも白ワインも「最高の年」の一つで、ワインはバランスが良くアルコール分も十分です。春と初夏は寒く、ブドウの成長と開花が遅れました。8月の下旬からようやく太陽が出て、9月から10月にかけてはとびきり素晴らしい天候となりました。色が良くアルコール度が高く、健康でアロマティックなワインが生まれました。エキスとタンニンが豊富なためよく熟しました。

1978年が当たり年の優良地区はなんとコート・デュ・ローヌ。地区としては98点を取るビンテージなのでお薦めしたいのですが、ワイン市場にストックがほとんど無くご紹介できないのが残念です。

イタリア・ピエモンテ州も97点を獲得した当たり年です。1970年代最高の年になりました。春から夏にかけてはじめじめとした天候が続き災難に近い状態でしたが、秋には雨が減り、なんとか持ち直しました。高級銘柄のバローロやバルバレスコがやはり優れた品質です。

スタッフより

スタッフより

1978年は前年が不作と言われたためボルドー赤ワインへの期待のかかった78年ですが、裏切らないまずまずの良質の出来映えです。濃い色合いのワインは食事と合います。

ブルゴーニュは赤・白ともやはり評判が良いです。アルコール度数やエキス分も充分で力強いワインが造られました。

その他にはローヌ地方が当たり年、イタリア・ピエモンテは「70年代最高に良い年」です。

産地にこだわらずに商品を探しておりますが、希少なヴィンテージとなってきました。ストックのある内にお求めください。

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