ソムリエより

シャトー・ド・ボーカステルはシャトーヌフ・デュ・パプの筆頭格で個性派生産者の一人。ワイナリーの歴史は16世紀にビーカステル家が邸宅とした建てたことを起源とし、1909年に現在のワイナリーの創業者であるジャン・ピエール・ペランの義父が購入した建物です。3代目のジャン・ペランの革新性や実行力は伝説的で、有機栽培の実践や、亜硫酸の使用量を減らすためのブドウ果を加熱する技術の導入など先進的でした。

4代目の名もジャン・ペラン。父の功績を讃え同じく前衛的で、不人気だったブドウ品種を使った新銘柄もリリースしました。近年ではカリフォルニア州にタブラス・クリークも設立。過去に４度もパーカーポイント100点満点を獲得する実力です。

シャトーヌフ・デュ・パプならではの13種類のブドウはその特徴や香り、独創性を引き出すために別々に醸造しています。

黒色果実やレーズン、バラ、スパイスのグローブ、革、トリュフなど甘めで妖艶な香りが豊かです。酸味は控えめでタンニンはシルキのような質感です。全体の凝縮感が高く、たくさんの要素を綺麗にまとめるこのテクニックはマジックのようで感動に値します。

ソムリエより

1994年の特徴は甘くスモーキーな香り。そして濃厚で豊かな果実味。高いタンニン分と低めの酸味、長い余韻は調和が取れて優雅です。

ボルドー市から40kmのところに位置します。現在、畑は自然の状態の草生栽培で管理し、敷地内に生け垣を整備し、草を羊に食べさせ、休耕地を花畑へ転作しています。倉庫群の屋根にはソーラーパネルを設置するなど自然環境を配慮した生産に注意を払っています。

《特別な情報》この年のサンジュリアン地区を代表するベストワインに選出されています。

ソムリエより

ベルベットのようななめらかな触感が魅力です。土やスパイスも思わせる深い風味があり濃さもしっかりしています。

生産者のピエール・ブレはワインの生産者でもあり、品質の良いブドウのみを農家から買い付けてワイン生産するネゴシアン(ワイン商)でもあります。

丹精な造りをモットーにしていました。選定は短くすることで初期段階から収穫量を制限してゆきます。除草剤は用いません。ブドウは買い付けたものも含め選果台で選別された後、除梗せずに発酵槽 に入れられます。何日間か浸漬させた後、人力でのピジャージュ（櫂入れ）を行います。温度調節はせずに発酵させ、 10～20％程度の最低限の新樽を用います。そして場合により澱引きを行い、 2年ほど樽の中で寝かせます。そして濾過はせずに瓶詰めします。

飲み頃になったワインを、良心的な価格でリリースしています。熟成によりその真価が発揮されるワイン、また、極上のブルゴーニュワインを手軽に楽しませてくれます。

ドメーヌの信念はピエール・ブレ親子から始まり、甥っ子、現在はその息子へと一族で受け継がれています。

《特別な情報》こちらは近年生産者から出荷された蔵出し品です。コンディションは整っています。

ソムリエより

メドック地区最古とも言われる美しいシャトーです。ブドウからの凝縮感がありポテンシャル高く今後の成長も期待できる銘柄です。

しっかりとした骨格のカベルネ・ソビニオン種をメインとし、果実味や上品さも備えたおいしさです。