ソムリエより

ファーストのシャトー・カントメルル2012年は評論家のポイントは88点の優良なヴィンテージです。飲み頃は2015年～2027年まで続くと言われています。

こちらのセカンドワインはさらに力強いです。フレッシュ感を卒業し熟れたニュアンスが現れ始めています。ブルーベリーやカシス、ブラックベリーなど青色果実の香り豊かで、もう少し落ち着いたレーズンやプルーン、インク、肉など動物的なニュアンスも感じ取れます。タンニン、酸、共に堅牢です。引き締まった味わいですが、果実の凝縮感によって古典的と言うよりは親しみやすい印象です。

シャトー・カントメルルに合うお料理はフォアグラや手の込んだソース掛けの肉料理と言われます。こちらのレ・ザレ・ド・カントメルルにはもう少し身近なグリルビーフやすき焼きなどでも良いでしょう。

ソムリエより

シャンパン業界で最も優雅な雰囲気を漂わせ、人気を博しているルイ・ロデレール社です。特別な日には欠かせない深みのあるシャンパンです。

2012年のシャンパーニュ地方は天候不良によってブドウの収量が大幅に減少した結果、香りは芳醇、コクのある骨格のしっかりとしたワインが生まれました。4年間の瓶内熟成を経てオリ引きされ、さらに6ヶ月間メゾンのセラーにて寝かされリリースされました。

色は濃いイエロー。柑橘類の爽やかな香りにナッツをローストしたような香ばしさ、ミネラル、樽香が響き合います。繊細な泡はいつまでも立ちのぼります。味わいは力強くキレがあります。味わいは豊かで凝縮感と長い余韻が魅力的です。

ソムリエより

レオヴィルの広大な所有地はフランス革命後に3分割され、その内のジロンド河岸傾斜面の砂利と砂の多い80haがポワフィレ男爵の畑となりました。1980年前後には設備投資がされ品質が向上し、誉れ高き兄弟に肩を並べるようになりました。

ワインは力強く豊潤で長期熟成型。濃密さ・きめ細かさ・柔らかさ、たっぷりの果実味・樽の熟成感などたいへん魅惑的。サンジュリアンの典型的な優雅さを表現できるシャトーです。

ソムリエより

2012年のシャトー　モンローズは例年にも増してしっかりとした堅牢タイプです。飲み頃は2022年頃から、ナント30年も続く凝縮感が魅力です。高級でパワフルな飲み頃ワインに挑みたい方にお薦めです。

モンローズのブドウ畑はメドック地区で最高の場所に位置し、セラーや醸造設備にも欠点が無く、第2級格のなかでも評価は常にトップグループです。濃く長命な味わいは「サンテステフのラトゥール」と呼ばれ、賞賛されてきました。

モンローズという名前の由来は、畑近くの山を覆っていた植物のヒースがピンク色の花を咲かせたことから、バラに見立てて「Mount＝山」「Rose＝バラ」という愛らしい名が付けられました。