ソムリエより

ボルドー８大シャトーの一つ。その中でも飲み頃が最も長く続く銘柄です。さくらんぼやスミレの香りと言われるカベルネフラン種が主体のめずらしいブドウ比率でみずみずしくて官能的。サンテミリオン地区の筆頭格と評されます。

1992年はボルドー地方全体の雨量が多かったため、「軽め」との評価は仕方ありません。熟成によって、赤色果実のニュアンスが増し穏やかな味わいになります。

シャトーは19世紀に白馬(シュヴァル・ブラン)にのったアンリ5世が立ち寄る駅舎だったことに由来しています。2011年には曲線が美しい現代建築の貯蔵庫が建てられ話題となっています。デザインしたのはフランス人のクリスチャン・ド・ポルザンパルク氏。建築業界で権威のあるプリツカー賞を1994年に受賞しています。

ソムリエより

確かに『1982年産の銘品』です。
収穫から40年後まで勢いを保った飲み頃のピークにあると称賛されています。
凝縮感があり、果実のニュアンスを保ち、青野菜の香りが乾いて落ち葉のような複雑さをまとい、大地をイメージする奥深さに魅了されます。口あたりはビロードのようになめらかで
ずんぐりとしたボリュームがあります。

高品質で「昇格すべき」との評価もある実力派生産者のワインです。｢タルボ｣はイギリスの暴れん坊将軍。15世紀にはボルドー地方はイギリス領だったため、今でも彼の名がシャトー名として残っています。人気者の男性へのプレゼントには最適です。