ソムリエより

シセルプ畑はポマール村の境から１km足らずに位置します。ワインの色は濃く、渋みのタンニンはきめ細かく口当たりはエレガントです。革や肉っぽい動物的な香りとベリー系の甘い果実香、それに加えて熟成からのバニラやスパイシーな香りがバランスよくブレンドされ、親しみやすく満足感もあります。

生産者は、有名だったシャルル・ノエラの系譜を継ぐドメーヌでしたが、1988年にドメーヌは売却されて現在は存在しないドメーヌ名です。シャルル・ノエラという有益なブランド名は、ネゴシアンのセリエ・デ・ウルシュリーヌが譲り受けています。

ソムリエより

前々年の2006年に格付の昇格を果たしています。格上シャトーをも圧倒する実力を備え、異論を唱える者は一人もいませんでした。

世界遺産に登録されているサンテミリオン地区の北東にあるモンド高台にあるシャトーです。標高は106メートルで地区内最高地に位置します。涼しい気候の中でブドウの収穫を遅らせるなど誠実な努力を重ね、あでやかで繊細なワインを産み出す造り手です。

ワインは芳醇でやわらかな味わいです。ダークチェリーやなめし皮のような風味が有り飲み応えがあります。

ソムリエより

2011年のテイスティング時にはコンパクトで尖っていたこちらの2008年産は、2024年現在、飲み頃のピークを迎えて深みが増しています。ビロードのような舌触りとエレガントさは変わらず健在です。

生産者は、決してハズレはない｢ルイ・ジャド｣です。自社畑を拡大し商品構成も幅広く豊かです。高品質の評価と信頼を得られるネゴシアンです。ラベルの上部には、ローマ神話の酒の神｢バッカス｣がデザインされています。

ヴージョ村の名前の由来は、村境を流れる小さなヴージョ川に由来しています。ブルゴーニュワインの基礎を築いたシトー修道院との歴史が密接で、畑の獲得やシャトー建設のための石切場の開発など、当時の功績が今も残ります。ヴージョ村のほとんどがこの特級畑のクロ・ド・ヴージョとなっています。アルコール度数が高いわりにしなやかでソフト、しかもコクがあります。

ソムリエより

2000年代後半からの評価ポイントは平均96点。実力も5級以上にぐいぐいと上げてきていて今後も目が離せない生産者です。

このブドウ園はフランス革命（1789年）以前から商業ベースでワインを生産していたとか。1975年に管理者が代わり畑やシャトーに多額投資されました。人もうらやむ好立地のシャトーは管理・運用が改められて品質を高めました。

シャトー・ポンテ・カネは渋み・酸味からなる大きめの骨格を、果実味や新樽の風味がやさしく覆っています。濃厚で凝縮されたワインの様々な味わいが口の中で調和してゆくのがお分かり頂けると思います。なめらかでやわらか、高級感のある品の良さはファンを魅了し続けています。